2014年9月7日日曜日

京都オープンデータソン2014 Vol.2に参加しました

オープンデータのもうひとつの道

京都は昔から進歩的な都市でした。たぶん日本で一番進歩的な都市であり続けているのでしょうね。(下の写真は琵琶湖疏水の水が白川となって流れている様子。ここのちょっと上流で昔は泳いだそうです)



オープンデータといえば、この時点で、福井県鯖江市が保有するデータの一般公開が有名です。
鯖江市出身の青年が社長をしているIT企業と市が協力して、公共トイレの場所とか、消火器の設置場所とかの位置情報を公開し、それを利用したスマホアプリを開発しています。

一般的に、オープンデータとは、TEDでも言われている「国や自治体の所有する情報・データは国民と市民のものだから、その情報を官僚や役人が独占するのではなく、すべて公開すること」です。これをお上からもらうオープンデータとしましょうか。

でも、京都オープンデータソンの主旨は、一般に言われているこのオープンデータとは違います。お上から出てくるのを待つのではありません。世の中に存在している誰のものでもないデータを自分たちで集めて自分たちのために、かつ世の人々のために利用できるようにすることです。このような自分たちの手足で物事を実施する姿勢が京都人の進歩性の基礎にあります。

え? それって、具体的にどういうこと?

多くの人が知っているWikipediaがそのひとつ。実は、京都のいろいろな事物でさえ、今でもWikipediaに登録されていないものがたくさんあります。2014/8/30(土)のVol2では、琵琶湖疏水の関連で重要なシステム「蹴上インクライン」を記述しました。
地域の文化財や観光名所などの情報をWikipediaに掲載していくこの活動は、Wikipediaタウンと呼ばれています。2012年にイギリス・ウェールズ州の人口9,000人弱のモンマスという町が発祥といわれています。

オープンデータソン京都の重要なテーマの今ひとつがOSM(Open Street Map)の作成。インターネット上の地図で一番有名なのはGoogleMap。でも、GoogleMapは完全無料、完全自由使用ではない。完全無料、完全自由な地図を目指して、2004年イギリス人の当時大学生コースト氏がはじめた。
まだまだOSMの編集者も少なく、GoogleMapに及ばない点が多々あるが、GoogleMapよりも情報量が多い地域などもある。

当日のOSMマッピングパーティー初心者組は、南禅寺界隈を歩いて実地調査した。京都はあちこちいろいろ観光地みたいなものだから、地図作成のために歩くことも大変楽しい。

当日いろいろ教えていただいた、YAMASHITAさんはじめ京都オープンデータソンの皆さんありがとうございました。

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